私は雨の中立ったまま泣いていた。



傘もささずに…



傘を出す余裕なんてないほどに、立ちながら大泣きしていた。



歩いてる回りの人は、何があったのかとは思いながら通り過ぎていく。



誰も気遣ってくれない。



そんなの当たり前か…



私なんて回りから見たら他人なんだから、他人に気遣うなんてあり得ないよね…



その時…誰かに声を掛けられた。



「大丈夫ですか?風邪引いてしまいますよ?」



声を掛けてくれたのは男の人だった、その人はとても優しい人なんだと思った。