気分屋さん

「そうだ友紀、明日は?」



「えっ明日…?」



やっと落ち着いたのか普通に話せるようになっていた。



「明日の予定は?明日休みだろ?」



「あっうん、明日は特に予定はないよ?」


「じゃぁ明日出掛けよう!」



「えっ!?いいけど??」



友紀は少し戸惑いながら答えた。



「じゃぁ決まりだね!明日何処行こうか?遊園地とか?でも人いっぱい居そうだしなぁ。」



純は友紀を気遣ったのか、独り言のように喋っていた。



そして友紀は純が気遣ってくれていることに気付き、心が落ち着いたことを示すように話した。



「じゃぁ明日のために、もう寝なきゃね!明日は私、街に行って店の中見て回りたいな」



「じゃぁ明日は街に行こう!そうだな、そろそろ寝ようか。もう1時過ぎてるしな」



「うん、そうだね。」



友紀は純を自分の部屋に案内し、布団をしいた。



「変なことしないでよね!変なことしたら、すぐ出てってもらうからね!」



「するわけねぇだろ!」



(意外にツンデレなのか…)



密かに思いながらツッコミを入れた純だった。



「さっさと寝ろよ!明日は早いんだか…」


続きを言おうとした時に隣から寝息が聞こえた。



スースー



(早っ!まぁいいや…俺も寝るかな…)



寝ようとした時に隣から寝言が聞こえた。


「ムニャ…純…あり…がと…ムニャ」



ドキッ



(寝言でデレの方か…!てか、今ドキッて!いやいや、今のは違う!俺も寝るかな!)



純は心の中でツッコミ、朝まで眠りについたのだった。