気分屋さん

私は咄嗟に目を瞑った。



チュッ



すると、頬っぺたにキスをされた。



「…えっ」



「唇にされると思った?」



ニヤニヤする純。



やっぱり純にからかわれたのだった。



そして、やっと腕を離してくれた。



「もうバカ!」



私は部屋へ歩こうとした。



すると、純に腕を捕まれた。



「次は何よ!」



「いや…お邪魔していいのかな…と思って」



「…あっ、どぉぞ」



純は安心したのか、さっきまでの顏とは変わり明るい顏になった。



さっきまでは少し怖い顏をしながら訪ねてきたので扉を開けたときはビックリしてしまった。



もしかしたら私のことを心配してくれてたのかもしれない。