気分屋さん

「ちょ…やめてよ…」



さらに純は私の手首を頭の上に持っていき、片手で壁に押さえ付け、もう片手を私の顎に添えた。



「なんか、これじゃぁ俺がお前を襲おうとしているみたいだな」



ニッと笑う純。



「バカなこと言ってないで離しなさい!私は今心に傷を負ってるの!それをからかいに来たわけ?」



「強がる友紀ちゃんも可愛いね。本当に襲いたくなっちゃう…柔らかいかくてキスしたくなる唇…」



するとフニッと親指で私の唇を触った。



「ちょっと…やめ…」



「キス…したい…」



そう言い何かに取りつかれたみたいに私に近付いてきた。