気分屋さん

「純…こんな夜中に来ることなかったのに」



私はため息混じりに笑った。



「友紀のためなら、いつでも行くよ。」



ドキッ



少しドキッとしちゃう台詞。そんな言葉をさらりと言っちゃうなんて。。。



しかも、私さっき振られたばかりで心に深い傷を負っている。



それを見透かすような甘い言葉。



頭がどうにかなっちゃいそうになる。



「どうかしたのか?」



そう言うと玄関の中に入り、私を壁に追い詰めた。



今にもキスをされそうな距離まで近付いている。



そして次は私の手首をガシッと掴み、私の身動きを封じた。