光のもとでⅠ

「あまりにも多いから、一括りにしてもいい?」
「……翠は几帳面なのか大雑把なのかわからないな。とりあえず言ってみれば?」
「……答えを出さなかったこと。私が出した答えはツカサの答えにはなっていなかったこと。ごめんなさい」
 言葉に出してみたら、それだけでは自分の気がおさまらなかった。
「私、秋斗さんのこともツカサのことも失いたくなかったの。同時に、傷つけたくないとも思ってた。でも――本当は自分が傷つくのが怖くて答えを出せなかったのかもしれないって……退院前にツカサに言われるまで気づけなかったの。教えてくれて――ありがとう」
 もう遅い――きっと遅すぎたんだ。でも、教えてくれたから気づけた。だから、お礼だけは伝えたい。