「怖い顔……」
言われて気づく。
目の前の人のことを睨んでいることに。
「このストラップをあなたに渡したのは秋斗様? それとも、司様? そういえば……あなた、藤宮の次期会長ともお知り合いなのね?」
迂闊に言葉を口にしちゃだめ――。
感情的になって口を開けば余計なことを言ってしまう。
「答えてくださらないとつまらないわ」
「……携帯を返してください」
「あら、携帯だけでいいの? このストラップ、私がいただいてもいいかしら?」
「っ!?」
「あなた何も知らないのね? 落し物を拾った人は報労金がいただけるのよ?」
「……報労金は落し物現物でなくてもかまわないはずです」
言われて気づく。
目の前の人のことを睨んでいることに。
「このストラップをあなたに渡したのは秋斗様? それとも、司様? そういえば……あなた、藤宮の次期会長ともお知り合いなのね?」
迂闊に言葉を口にしちゃだめ――。
感情的になって口を開けば余計なことを言ってしまう。
「答えてくださらないとつまらないわ」
「……携帯を返してください」
「あら、携帯だけでいいの? このストラップ、私がいただいてもいいかしら?」
「っ!?」
「あなた何も知らないのね? 落し物を拾った人は報労金がいただけるのよ?」
「……報労金は落し物現物でなくてもかまわないはずです」