「急用?」
意識を自分の携帯に戻す。
司は用件がなければ電話などかけてこない。
『違う。……昨日、生徒会の仕事手伝ってくれたって優太から聞いたから。……ありがとう。それだけ』
ツーツーツーツー――。
こういうやつだってわかってるんだけど、本当にこういうやつなんだよね……。
伝えなくちゃいけないこと、言わなくちゃいけないこと、それは口にする。
ただ、それを口にしただけで切る。
従弟で一番律儀だと思う。
だけども素っ気無さもダントツ一位。
愛想のなさにもほどがあるだろう……。
それにしても、彼女の電話の相手は誰……?
彼女を見れば、さっきまでの表情はどこへやら。
今は泣きそうな顔をしている。
すごく不安そうな――そんな顔。
俺、また何かしたか……?
意識を自分の携帯に戻す。
司は用件がなければ電話などかけてこない。
『違う。……昨日、生徒会の仕事手伝ってくれたって優太から聞いたから。……ありがとう。それだけ』
ツーツーツーツー――。
こういうやつだってわかってるんだけど、本当にこういうやつなんだよね……。
伝えなくちゃいけないこと、言わなくちゃいけないこと、それは口にする。
ただ、それを口にしただけで切る。
従弟で一番律儀だと思う。
だけども素っ気無さもダントツ一位。
愛想のなさにもほどがあるだろう……。
それにしても、彼女の電話の相手は誰……?
彼女を見れば、さっきまでの表情はどこへやら。
今は泣きそうな顔をしている。
すごく不安そうな――そんな顔。
俺、また何かしたか……?


