「脳内変換力の素晴らしさなら千里あたりから聞けるわよ?」
 そこでチャイムが鳴った。
「ふたりともっ、その話はまた放課後ねっ!」
 そう言って、各自教室へと猛ダッシュしたのだった。

 麗と朱莉は女バスの部員であり、女子力向上委員のメンバーでもある。
 麗はきれい系の顔をしており、朱莉はかわいい系。
 ふたりとも猫目できりっとして見える分、こういう場ではかなりきつい顔に見えると思う。
 それでも、翠葉ちゃんが臆しているようには見えなかった。