その後ろから桃華さんが、
「あれがどこまで進展するのかは見ものです」
 と、言葉を添える。
「……海斗くん、桃華さん、なんのこと?」
 私が訊くと、海斗くんは「テレパシー」と言い、桃華さんは「以心伝心」と口にした。
 そう言われてみれば、確かに言葉は発していなかった気がする。
 でも、こういう会話はツカサ限定でよくあることだった。
「翠葉ちゃんは司と仲良しになったね?」
 里見先輩が私の隣に座ると、嵐子先輩と優太先輩もやってきた。
「俺らも仲良くなりましたよ」
 首を傾げた里見先輩の前で、
「俺の名前は?」
「優太先輩?」
「じゃ、私は?」
「嵐子先輩」
「「バッチリっ!」」