「……ありがとう」
「素材はシルバーでも金でもなければプラチナでもなくステンレスだけど」
そんなの気にならない。
「ありがとうっ!」
手を伸ばしたら、伸ばした分だけチェーンが遠ざかった。
「ツカサ……?」
「交換条件とまいりましょう」
にこりと笑って長いチェーンにとんぼ玉を通す。
「交換条件って……?」
今度はどんな話題が降ってくるのかと思っていると、
「あのさ、秋兄に会わない?」
「……え?」
「藤宮秋斗、俺の従兄に会わない?」
「会うよ……? だって、いつか静さんが連れてきてくれるのでしょう?」
「そのときじゃなくて……明日、秋兄に会わない?」
私はじっとツカサの顔を見る。
「素材はシルバーでも金でもなければプラチナでもなくステンレスだけど」
そんなの気にならない。
「ありがとうっ!」
手を伸ばしたら、伸ばした分だけチェーンが遠ざかった。
「ツカサ……?」
「交換条件とまいりましょう」
にこりと笑って長いチェーンにとんぼ玉を通す。
「交換条件って……?」
今度はどんな話題が降ってくるのかと思っていると、
「あのさ、秋兄に会わない?」
「……え?」
「藤宮秋斗、俺の従兄に会わない?」
「会うよ……? だって、いつか静さんが連れてきてくれるのでしょう?」
「そのときじゃなくて……明日、秋兄に会わない?」
私はじっとツカサの顔を見る。


