「俺の傷はさ、そんなことじゃ癒えないんだよね」
彼女に近づき腰をかがめる。
ふいに顔を上げた彼女の唇を奪った。
もう、どっちの自分なのかがわからない。
キスはしたかった。
ずっとキスをしたいと、この手に抱きしめたいと思っていた。
驚いて口を押さえる彼女に俺が言い放った言葉は、
「また俺の彼女になって。で、俺の傷を癒して」
「…………」
何も答えられない彼女に、
「今のキスは軽いほうでしょ? もっと濃厚なキスだってしたことあるでしょ」
そう淡々と口にして肩を抱いた。
「院内は空調がきいているから、ずっとここにいるのは寒いよ」
ルームウェア越しでもわかる。
彼女の身体は冷えている。
彼女に近づき腰をかがめる。
ふいに顔を上げた彼女の唇を奪った。
もう、どっちの自分なのかがわからない。
キスはしたかった。
ずっとキスをしたいと、この手に抱きしめたいと思っていた。
驚いて口を押さえる彼女に俺が言い放った言葉は、
「また俺の彼女になって。で、俺の傷を癒して」
「…………」
何も答えられない彼女に、
「今のキスは軽いほうでしょ? もっと濃厚なキスだってしたことあるでしょ」
そう淡々と口にして肩を抱いた。
「院内は空調がきいているから、ずっとここにいるのは寒いよ」
ルームウェア越しでもわかる。
彼女の身体は冷えている。


