しまいには、「翠と海斗の頭を足して二で割れたらちょうどいいのにな」と言い出した。
「因みに、翠のテストの出来は?」
鋭い目で訊かれ、
「訊かないでください……」
と、思わず耳を塞いでしまう。
気分的には日光の三猿状態だ。
見ざる聞かざる言わざる……。
「二十位切ったら覚えてろよ?」
なんて言葉は聞かなかったことにする。
それから、爽やかで凍てつくような笑顔も見なかったことにしよう。
もちろん、出来が悪かったなんて申しません……。
薬を飲むと、やっぱりうとうとしてきた。
「寝てもかまわない」
そうは言われても落ち着かない。
腰のマッサージが終わり背中に移るとき――。
「先輩っっっ」
痛い箇所を押されて息が止まるかと思った。
「因みに、翠のテストの出来は?」
鋭い目で訊かれ、
「訊かないでください……」
と、思わず耳を塞いでしまう。
気分的には日光の三猿状態だ。
見ざる聞かざる言わざる……。
「二十位切ったら覚えてろよ?」
なんて言葉は聞かなかったことにする。
それから、爽やかで凍てつくような笑顔も見なかったことにしよう。
もちろん、出来が悪かったなんて申しません……。
薬を飲むと、やっぱりうとうとしてきた。
「寝てもかまわない」
そうは言われても落ち着かない。
腰のマッサージが終わり背中に移るとき――。
「先輩っっっ」
痛い箇所を押されて息が止まるかと思った。


