すごく表情が豊かなのに、時として作られた笑顔以外を見せない。
けれど、翠葉の中で何かが変わり始めている。
そう感じているのは私だけではないはず。
きっと、このメンバーなら気づいている。
「また欠席が続いたら、そのときこそ遠慮せずにメールしてこいよ」
佐野に言われて翠葉は頷いた。そして、一度口を開けたけど、何を言うでもなく口を閉ざした。
今、何を言おうとしたのだろう……。
そんなことを気にしていると、
「あ、ちょっと待って?」
と、慌しくサイドテーブルに置いてあった携帯に手を伸ばした。
携帯を耳に当てると、
「蒼兄? みんなが帰るって言うんだけど……」
それだけを言うと携帯を切る。
……もしかして、今日蒼樹さんここにいらしたの?
いつもなら来た時点で挨拶に出てくるため、いないものだと思っていた。
若干鼓動が速まった胸を押さえていると、ドアをノックする音がして、すぐにドアが開かれた。
けれど、翠葉の中で何かが変わり始めている。
そう感じているのは私だけではないはず。
きっと、このメンバーなら気づいている。
「また欠席が続いたら、そのときこそ遠慮せずにメールしてこいよ」
佐野に言われて翠葉は頷いた。そして、一度口を開けたけど、何を言うでもなく口を閉ざした。
今、何を言おうとしたのだろう……。
そんなことを気にしていると、
「あ、ちょっと待って?」
と、慌しくサイドテーブルに置いてあった携帯に手を伸ばした。
携帯を耳に当てると、
「蒼兄? みんなが帰るって言うんだけど……」
それだけを言うと携帯を切る。
……もしかして、今日蒼樹さんここにいらしたの?
いつもなら来た時点で挨拶に出てくるため、いないものだと思っていた。
若干鼓動が速まった胸を押さえていると、ドアをノックする音がして、すぐにドアが開かれた。


