*美鈴視点*


「入るぞ」


「うん」


この部屋にここの国の

王様がいるんだ…

そう思うと心臓がバクバクだった。


「父上、入ります」




ガチャ




リコルが私の手をひいて

部屋に入った


「しつれいします」


一様ここは他人の部屋…

挨拶なしではいるのは

礼儀がないと思われちゃう…!

私はずっと下をむいたままで

入った


「父上、ご用件はなんでしょうか」


知っているはずなのに

リコルは言った。


「お前の手に握られている人間のことじゃ。なぜ人間を連れてきておる。今すぐきれ」