目を開けると 外に出ていた。 「あれ?あの人たちは?」 「逃げた」 「そっか…」 嘘だ。 たぶん嘘だ。 だって、リコルのマントに 血がついてるもん。 「んじゃあ、次の町へいくか」 「うん…そうだね。だからおろして」 「え?あぁ」 ふぅ。 やっと地面に立てたよ。 「んじゃ、行こっか!」 「あぁ」 私たちは 特にあてのない町を 探して歩いた。