部屋に戻ると

さっきまで

フードを

被っていたリコルが

フードをぬいで

獣人という

証だった耳が

見えた。


「ふぅ、まったくなんで外に出たんだよ」


「ごめんなさい……」


リコルがこの町で

獣人だとばれたのでは

ないかと心配した、

と、そんな恥ずかしいことは

言えず、とにかく誤った。


「まったく…俺が遅かったらお前の腕、おられてたんだぞ」


「……別にいいもん」


あぁああぁ……!!

なんでこんなこと言ったの?!

自分で言ってて後悔……

ここは素直に

“助けてくれてありがとう”

と、言うべきだった!!