ボソッと

そう言った。

それは私にとっては

よくわからなかったけど、

とにかく

守ってくれたから

少し嬉しかった。


「行くぞ」


「うん……」


リコルが後姿を

みながら

リコルのあとを

ついていった。


周りの人に見られながら。




*******



「あら、旅人さん、そろそろご飯にしますか?」


「あぁ、そうする」


「承知しました。」


おばあちゃんは

さっさと厨房へ

入って行った。


「部屋、いくか」


「うん」