茶色の布が

足まで伸びていて

フードをかぶっていた。


あの長い耳も

特に見えず、

こう見たら

普通に人間と同じだった。


「リコル……」


嬉しくてついギュッと

抱きついた。


「大丈夫か?」


リコルは

たぶん私が怖くて

ギュッとしたかと思ったらしい。


「おぃ、てめー。そいつは俺の獲物だ返せ」


「無理却下嫌だ」


「はぁ?てめー俺を誰だと思ってんだよ!!」


シュッ


一瞬だった。

一瞬でさっきまで

堂々と言ってた男の服が

パンツ…以外粉々になった。


「俺のものに手をだすからこうなんだよ」