俺は獣人×私は人間


数分後………



いないんですけど…

いないんですけど…

ああー!

いないんですけど!!


たぶん一周したけど

リコルの姿は

どこにもいなかった。

どこにいんのよ…



あ。

もしかして

もう、あのところへ戻ってたりして!

きっと

そうに決まってる!!

そう思い、クルッと

方向転換すると

柄の悪い若い男の人が

4人立っていた。


邪魔ね……。

男の人を避けて

通ろうとしたら

ガシッと腕を掴まれた。


「あの…なんですか…?」


ムッときて

掴んだ男を睨んだ。