「何って…なんも?」


やっぱりなんかあるな…!

またバッと後ろを向くと

美鈴が手をパーにして


「本当になんもやってないよ」


と、何もないですよ

アピールをしてスクッと

立ち上がった。


「じゃ、どっかあてのないところへ行こうか」


おいおい……正気かよ…

まぁ、そうさせたのは

俺のほうなんだけどな。

そう思い、俺も立つと

嬉しそうな顔でニコッと

微笑んだ。

ちょ…今の反則……


「野宿はやだからね!町を探して旅へでよぅ♪」


「のんきだな……」


でも少し美鈴の本性(?)が

みれて、

ちょっと嬉しかった。