見事にお袋の顔は

真っ二つになった。

首をしめていた

腕もだんだん

外れてきて

美鈴が解放された。


「ゲホ、ゲホッ…!」


「美鈴…!!」


美鈴はお袋の

返り血を浴びていたのか

急に泣き出した。


「う…うぅー…リコルーー…」


「お…おい…!だいじょ…うわっ!!!」


いきなり

抱きついてきた。


いや、まぁ

かなり嬉しいんだけど…


美鈴は「怖かった」と

何回も

泣きながら言った。

俺は

美鈴の背中を

さすることしか出来なかった。