先輩らしきその人は駅を降りるまでずっと話しかけてくれた。 一緒に改札口を出ると、茉奈が携帯の画面を見つめて立っていた。 「あ!朱里、こっちこっちー!」 茉奈は私に気づき大きく手を振り、私は小さく手を振り替えした。 「っじゃ、また学校で」 それを隣で見ていた先輩らしき人は、出口の方へと歩いていった。 「朱里、おはよー!ねぇねぇ、今のどういうこと?」 「どういうことって、あの先輩のこと?っは!名前聞くの忘れてた…」 「先輩⁈あはははー‼」 茉奈はいきなり爆笑。