ヴァンタン

逃げても逃げても追ってくる骸骨達。

船の中はさながら地獄のようだった。


それでもパパの安否が心配だった。
チビは操舵室を時々覗きに来る。

いや、チビはすぐに戻って行く。


少しでも離れたくなかったのだ。


――気持ちはとっても良く解る。


――でも、今は非常事態なのだ。

私は心を鬼にしなければならなかった。