①

 ふと、瞼に熱い光を感じた。
 意識もろくに定まっていない状態で、ぼんやりと思う。


 ……もうすぐ、夏だな。


 よいしょ、と彼は小さな声を出して、布団からのそっと起き上がる。
 その大きな体は、自分でも重たそうだ。

 カーテンを開けると、その東向きの窓から日光が直撃してきた。

 シャツの下は、じっとりと汗ばんでいる。

 今朝は、ここ最近でも特に暑いようだ。

 彼は、決して寝起きは悪い方ではないが、今日は珍しく、それに少しだけ不快な気分になった。

 何気なくテレビをつける。

 みのさんが、今日もがんばっている。