藤堂くんが話したのは、日曜日の予定についてだった。 学校の最寄り駅の改札前集合で、そこからは藤堂くんが案内してくれるらしい。 「じゃ、日曜日に」 そう言い残して藤堂くんは走り去っていった。 …わぁ、私本当に学校のアイドルの家に行っちゃうんだぁ……。 今になって急に現実味を帯びてきて、その事の重大さに気がついたのだった。