「えっもしかして今藤堂に手ェ振ったの?!デキてんの?!なになに?!」 私がいちごみるくを飲んでいる最中なのに友達が肩を掴んで揺らすから、危うく吐き出しそうになった。 「…ケホッ……ケホッ…もーっ、揺らさないでよ~。デキてませんから!ただ目が合ったから振っただけ!」 「えーっ、でも前はあんなに嫌って避けてたじゃん」 「そうだっけぇ~?」 周りから見ても藤堂くんと私の関係はずいぶんと良好な形へ変化しているらしい。 それは良いことだ、敵は少ないに越したことはない。