ヨクは声にならない思いを微かに唇を動かして伝えようとしたけれど、私たちの間に言葉は必要ないとわかり、二人はただただ見つめ合った。
大好きな人に久しぶりに会えるって、こんなにも嬉しいんだ。
私はこの上ない幸せを感じていた。
ヨク、ヨク、やっと会えたね—————………。
ヨクも今にも嬉し泣きしそうにうるんだ瞳と笑顔を向けてきた。
「みかみ、すごくすごく会いたかった……!!」
私たちは画面越しに両手を合わせた。
「何度も何度もみかみの前に現れようとしたけど、みかみに出てくるなって言われてたから必死に抑えてた。でもホント理性がギリギリで、あと少し遅かったらどうにかなってたかも」
ヨクは目を細めて笑った。
白い肌に映える黒髪が揺れた。
私はずっと、このヨクの儚い笑顔が見たかった。


