「それで……彼氏とはどうなったの?やっぱり彼氏に怒った?」
昼休み終了のチャイムが鳴り、生徒たちがクラスへの帰り支度を始める。
チャイムが鳴り終わるのを待ってから、友達は話した。
「…怒ったよ、その時は。でもね、そのあとで、私のために必死にやってくれたサプライズだったんだって気がついて、そのことに関しては全然感謝の気持ち伝えられてなかったって、気づいたの。そうしたら彼が急にかわいそうになっちゃって。なにも悪気があって引火したわけじゃないし、私のことを思ってくれるあまりにまわりに気がいかなかっただけなんだって。だから、必ずしもそういう風にから回っちゃう人が最低だってずっと責め続ける必要はないんじゃない?」
友達は私にウインクすると立ち上がった。
「教室戻ろっか」
「…うん、ありがと」
私はにっこり笑って彼女の後を追いかけた————…


