「藤堂くんって好きな人いる?」 「—————ッかっ、えっ、は?!/////」 私の相談に繋がるちょっとした前置きの質問だったのに、藤堂くんは過剰なまでの反応をした。 相当驚いたのだろう、半分腰が浮いている。 「ま……まぁ…好きっつーか………気になるっつーか……いないこともないけど」 藤堂くんはなにやらごにょごにょ言いながら座り直した。