私が体育館の壁に背中をつけて座ると、その横に藤堂くんもあぐらをかいて座った。 「少しだけ…きいてもらっていい?」 体操座りした両膝に顔をうずめて私はきいた。 「いーよそんな同意求めなくて」 藤堂くんは困ったような笑顔を向けた。