「藤堂くんまでそんなこと言うわけ~?!どうせバレー部でしょ?!?!」 もうヤケクソな気持ちで叫ぶ。 男バレにまで広まってたなんて、恐るべし情報網。 私は震える拳を抑えた。 「え?バレー部?」 意外にも藤堂くんはキョトンとした顔をした。 「…?…違うの?バレー部経由で聞いた話じゃないの?その噂」 「ははっ、女バレは関係ないよ。俺は友達経由」 「友達?」 藤堂くんは小さく息を吸って話しだした。