卓上彼氏



「ここまで花園が話してくれたんだから、俺も話さなくっちゃな」




「?」



「実は他の高校に通ってる俺の双子の妹もな、」



「双子の妹いるの!!?」




「話折るなって」



ふいに口元にあてられた藤堂くんの手を反射的に払いのける。




「…で、」




そのことには構わず藤堂くんは続けた。






「その俺の妹も二次元ヲタクなんだよ」






藤堂くんはニカッと白い歯を私に向けた。