卓上彼氏



ふぅーっと長く息を吐いてから、彼はこう言った。




「花園がそこまで俺に言ってくれるとは思わなかった、正直意外」



「なにが?」



「こんなにも自分のこと素直に話してくれたことが」




…つい、感情的になって言わなくていいことまで言っちゃっただけだし。




返事をせずに私はたい焼きの最後の一口を口に放り込んだ。