「俺、実際にみかみに何か買ってあげることとかできないだろ?…だから俺たちの次元を超えてプレゼントするには抽選しかないかなって思ってさ」
そっか、さっきの抽選ヨクが操作したんだ!!
「ヨクありがとう……!初めてのヨクからのプレゼントだね!!すっごく嬉しい………!!」
ヨクからのプレゼントなんて一生有り得ないと思っていたから、もう言葉には表せないくらい嬉しかった。
「綺麗だよ、似合ってる」
私が右手の薬指に指輪をはめたのをみると、ヨクはにっこりと笑った。
「それから、お食事券一万円分、さっきの昼代と、俺が予約しといた夕飯食べるレストランでの夕飯代引いてもまだ余るから。これで彼氏の俺が奢ったことになるかな?」
「なるなる!ありがとう」
なるほど、どこまでも今日はヨク持ちってわけか。
ヨクの徹底した計画ぶりに私は感心したのだった。


