「もしもし?」 「あぁみかみか。俺だ」 「俺だって………お父さんね?」 「…………」 しばらく父からは声が聞こえなかった。 「…お父さん?」 「————すまないな、みかみ」 なんだかその一言で、その先もわかってしまったような気がした。