卓上彼氏



確かあれは5月くらいだったと思う。




高校生活にまだ慣れない中、友達が数人できた。






みんな可愛らしくってオシャレで、本当に参考になると思った。




とても二次元に興味のあるような人達には見えなかったけれど、せっかく仲良くなったことだし、最近は世間でのヲタの地位も上がって私が中学のときより認められてきた気がしたから、私がヲタだということを明かしてみようかな、と考えていた。







本当にとても気が合って仲良くなった友達だったから、この先ずっと嘘をついているのは嫌だと思ったのだ。








そう考え始めていた丁度その頃、友達のうちの一人と東京に遊びに行く機会があって電車で秋葉原駅を通った。