「おいやめろって……………わっ!」 「きゃっ!!」 一瞬何が起きたかわからなかった。 私からアルバムを取り上げようとする藤堂くんの手が後ろから伸びてきて、それを避けようとしたら足に何かが絡まって、そうしたら景色がぐるっとひっくり返ったようになった。 ひっくり返ったときにアルバムが頭に当たったのだろうか、おでこがじんじんした。 ただ、ひっくり返った先がベッドで良かった。 後頭部を強打していたらと思うとぞっとする。