ゆりは部屋に置かれたピンク色のソファに座り、私も座るように促した。 「私ね、一馬には絶対みぃちゃんしかいないと思うの!運命なの!」 ゆりはキラキラした瞳を潤ませて私の手を握る。 「そんな…『運命』なんてアニメの観すぎじゃ……」 私は少し引き下がった。 「違うの!!―――――……初めてなのよ、一馬が家に女の子連れてきたのは」 ゆりはうつむいて話しだした。