卓上彼氏



「見て見てっ!!みぃちゃんが来たら見せようと思ってたの!!!『あぁゼウス様!』の作者サイン入りポスター!!」






ゆりは厳重にビニールで保護されたポスターを取り出した。





「わっすごい!!!私も『ゼウス(あぁゼウス様!の略)』大好きなの!!!羨ましい!!」




私はポスターに見入った。





すごい、この子ホントに根っからのヲタなんだ。






二次元の話になると人が変わったように激しい性格になっていた。






「これは乙ゲー(乙女ゲーム:恋愛シュミレーションゲームの略)のドラマCD!!!はこにゃんボイスがほんと萌え死ぬ!!はこにゃんhshs\(^o^)/」






未だかつて無いほどに目を輝かせてゆりははしゃいだ。






「あっ、これ『シークレット』第二期DVDじゃん!これ私も家にあるよーっ!!」






「まじか!!第二期は第一期より良かったよねーっ!エリカとタクトのラストシーンとかktkr////////」






「そうそう!私もタクトとエリカのカップリング推しだったから超絶嬉しかった!!!」






空前のヲタクトークでゆりと私はすぐに意気投合した。





その後も爆発的トークは進み、もう一般人では理解できないような用語の飛び交う会話が成立した。