「あひゃひゃじゃねーよ」 はあっとため息が聞こえた。 「ため息禁止ー!」 「は?何で?」 「だって…、私だってわかってるよ。迷惑かけてるってわかってる!それなのにため息吐かれたらないちゃうぞ!えーん!」 「笑い上戸に泣き上戸かよ」 「えーん!」 「夜中にこんな所で大声で泣くなバカ!」 「えーん!」 「ため息吐かねーから!てかそういうため息じゃねーから!いってー!!」 あ…、やっちまった…。 とうとう私は彼の可愛い襟足を悔しさから噛んでしまった。