「聞いてよ翔!またお義母さんが…」 「うん、分かった。ちゃんと聞くから、今日の成果聴いて?」 色素の薄い君の髪が、窓の外から射す紅い光に反射して、今日も綺麗だ。 …あたしはそんなことを思いながら機械的に頷いて、ピアノの近くへ寄った。 ~♪ ~♪ ~♪ その辺のピアニストなんかより、よっぽど上手だって思えるのは、あたしが素人だからかな?