俺は、一人で家の近くの
公園にいた。
まだ、マチさんのことを
思い出している。


「望。」


ふと声が聞こえた。
一瞬でもマチさんかと、
思ってしまう自分が嫌だ。
振りかえってみると


「れ、玲奈!?」


玲奈の姿。
一か月ぶりにみる玲奈。


「お前、無事に帰って
 きたんだな…!」
「そうだよ!ただいま。」


玲奈は、そう言って突然俺に
抱きついてきた。
静かに泣いていた。
それに気がついた俺は、
静かに腕をまわした。