達宗さんが、
帰ってから
私はシズさんの家で、
本格的に
お世話になることにした。


「だけど、いいのかな…。
 一人増えるだけで、生活が
 苦しくなるじゃない。」
「玲奈ちゃんは別よ。
 これも何かの縁。孫と
 わかったら、世話したくなるの。」
「ありがとう。シズさん。」


本当に申し訳ない気持ちと
感謝で、複雑な気持ちになる。
すると、シズさんは、何やら
洋服を探し出した。


「これ、マチの服だけど、
 いいかな?あとモンペも。
 帽子もあるわ。」
「これ、どうするの?」
「あなたのその格好じゃ、
 目立つでしょ?未来の服だし、
 こっちの服着る方が、昭和の
 人らしくて、いいわ。」
「なるほど、怪しまれない!」


確かに、未来の服装でいたら、
昭和の人は、怪しむだろう。