『美月ゲーセン行こ』


子供みたいにはしゃぐ坂上に
うちゎ着いていく

なにをこんなにテンション
上がることあるねんて思う



『美月っはい』


立ってたうちの胸に
ポンと飛んでくる物


びっくりして慌てて
キャッチして飛んできた物に
視線を落とす


手にはクマのぬいぐるみ
リボン付けて可愛らしぃクマ



『それ美月にやるゎ』


『え?ええんこんなん』


『美月自分の為に時間使わんねやからこゆ時に楽しんで貰えるもんゎ貰い』


な?
って笑ってうちの頭を撫でる坂上


そんなん…
初めて言われた

自分の為の時間なんて
作ろうとも思わんかった


双子の為に
家族の為に

が当たり前やった


自分の欲しいのも
買える余裕なんてないし
甘えたりとかもしてこやんかった


だって一番上のうちが
ちゃんとしなあかんやろ?


『か、勝手に触んな』


一人の人間として見てくれて
扱って接してくれる事に

なんか分からへんけど
恥ずかしくてうちゎ
頭に乗ってた手を払った


坂上ゎ笑って次はこれ!
と言うてプリクラに入っていった


え!?