先生は、真顔。
真剣な目つきで、バスケをしてる時みたいにポーカーフェイスだった。
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“学年種目一位は、三組です!!”
「やっぱり怒ってた。」
退場の声がかかった瞬間、あたしは花の背中に呟いた。
花は、勢いよく振り返った。
「先生・・・?」
かなり驚いている花にあたしは驚いた。
花はいい加減にしてよ、と怒りに満ちあふれているようだった。
花がこんなに怒るのは珍しい。
だから花を怒らせてしまった人は、かなりの過ちを犯してしまったのだろう。
「朋ばっかり傷ついてるじゃない!ふざけんなよ!調子乗ってんじゃねーぞ!」
あたしたちの退場する順番はかなり後ろだったが、花がぐんぐん追い抜いて門をでたときはかなり前のほうに居た。
ダダダダ

