「オイラ〜!」
ん……。
この声は……。
「はぁい!?」
美依瑠が元気に返事する。
「よっ、花と…………朋。」
一瞬だけ合った視線が切ない。
あたしを呼ぶ名前に少し反応してしまう。
はぁ…。
「やっっっほ〜」
「…」
何でここにいるの?
「で、何の用っすか?」
「いや、オイラが機嫌悪いかなー、て思ってさ。けど花とかと居るから大丈夫そうだな!」
何でそんな心配を先生がする必要があるの?
担任でいいじゃん。
美依瑠だったらそんなこと気にしないだろうな。
「えっとはい、まぁ」
……ちょっと、待ってよ先生…。
「偉いじゃーん、オイラのくせに(笑)」
やだ。
見たくないものを見てしまった。
心を釘で打たれた気がした。

