一瞬で目をそらした。
今までなら、目をそらされるまで見つめてたはずなのに…。
目をそらしたのに、先生は今どんな顔してるかなって気になってしまう。
だけどもう、振り向けない…。
そうなったのは全部、あたしのせい。
先生は悪くない。
先生を好きになりすぎたあたしが悪かったの。
「朋ー!ただいまっ♪」
花は膝を包帯でグルグル巻きにされて戻ってきた。
「…おかえり!」
あたしは笑顔で振り向く。
「あれ、陽向は?」
一緒に保健室へ行ったはずの陽向が、花の横に居なかった。
「めぐのところ行ったよ!」
メニュー