「…」
…?
職員駐車場に着き、先生は黙って車のドアを開けた。
バッ
「えっ?これが先生の車!?うちと一緒かな?」
「へ?お前ん家はノアじゃなかった?」
すごく似てる。
「そうだ、ノア!じゃあ何これ」
「ヴォクシー。」
そう、先生の車はカッコいい黒のヴォクシー。
それがとても似合ってて、ドアを開けてくれる優しい先生にまたときめく。
「乗って」
「お邪魔します」
あたし、実は乗り物酔いするんだよ〜。
なんかさ、それぞれの車の匂いが独特じゃない?
特にうちの車は苦手。
でも、先生の車はかなり甘い匂いが広がっていて、いい匂いがした。
先生に囲まれてるようで、またまた匂いにもときめく。
助手席に乗ったあたしのドアを閉めた後、運転席に向かうためにフロントガラスの前を通った先生をじっと見つめた。
そして運転席に乗り込んだとき、
「よっこいしょ」
と呟いていた。

