「ちょっと!?花の話も聞いてよ!」

二人とも聞く耳を持たなかった。


なぜなら、花の相手はめんどくさいから。


1人でペラペラ喋り出すし、主語述語がしっかりしていない文で一生懸命話してるから、ついていけないのだ。


「次は美術だね、あたし全然勉強してないんだよな・・・。」

と、あたしはわざと話題を変えた。

「同じく。」


すると陽向も花をめんどくさいと思っているのか、ノリにのってくれる。


「朋まで〜…。」


花は少ししょんぼりした。



「でもさ、今日でテスト最終日だし、美術おわったら部活が待ってるから頑張れるよね!」


あたしは言った。


「そうだねぇ!」
「久しぶりだぁ」

花も陽向も反応してくれる。


「やっと先生に会えるん♪」



花だけにコソッとつぶやく。

花は何も言わずにニコッと笑ってくれた。


「何よ!あたしにも教えてくれても良いじゃないさ!」